運用ガイド
中古ドメイン分析システムの使い方
1 システム概要
このシステムは何をするの?
インターネット上の期限切れドメイン(中古ドメイン)の中から、 日本語サイトからリンクされていた価値のあるドメインを自動で見つけ出します。
なぜ中古ドメインを探すのか?
中古ドメインにはSEO(検索エンジン最適化)上の大きなメリットがあります。
被リンクの引き継ぎ
過去に他のサイトからリンクされていた実績がそのまま残ります。 Googleは「他サイトからリンクされているサイト=信頼できる」と判断するため、 検索順位が上がりやすくなります。
ドメインエイジ(運用歴)
長年運用されていたドメインは、新規ドメインより検索エンジンからの 信頼度が高いとされています。
時間とコストの節約
新規ドメインでゼロから被リンクを集めるには数ヶ月〜数年かかりますが、 中古ドメインなら最初から有利な状態でスタートできます。
日本語リンクの価値
日本語サイトからリンクされていたドメインは、 日本向けのSEOに特に効果的です。 このシステムは日本語リンクに特化して探索します。
探索
世界中のWebページデータから日本語リンクを探す
評価
見つけたドメインの価値をスコア化
確認
取得可能かどうかをチェック
🔗 なぜ「日本語リンク」を探すのか?
そもそも「リンク」とは?
ウェブサイトでこういう青い文字をクリックすると別のページに飛びますよね。 これが「リンク」です。
リンクのクリックできる部分の文字を「アンカーテキスト」と呼びます。
例:
「詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください」
→ 「こちらの公式サイト」がアンカーテキスト
なぜ「日本語」のリンクが重要?
日本語サイトからのリンクは、日本のユーザー向けに作られた証拠。 日本向けサイトを作るなら、日本語リンクを持つドメインが有利。
Googleは「どんな言語でリンクされているか」も見ています。 日本語でリンクされていれば、日本語検索で上位表示されやすい。
海外のSEOツール(AhrefsやMoz)は日本語分析が弱い。 日本語リンクに特化することで、他が見つけられない価値を発見できる。
具体的な例
✅ 価値が高いリンク
「Reactの使い方」
「おすすめのプログラミングスクール比較」
→ 意味のある日本語でリンクされている
❌ 価値が低いリンク
「Click here」
「http://example.com」
→ 意味のない英語やURLだけ
処理の流れ(7段階のフィルタリング)
上記の「価値のある日本語リンク」を持つドメインを、大量のデータから段階的に絞り込んで見つけます。 各段階で不要なものを除外することで、効率的に処理します。
粗スキャン
実装済み図書館で日本語の本を探すイメージ
世界中のウェブサイト情報が入った巨大な「データ倉庫」があります。 その中から日本語でリンクされているドメインを探すのがこのステップです。
全部見ると時間がかかりすぎるので、各ファイルをパラパラとめくって 「日本語がありそうかどうか」だけを素早くチェックします。
深掘り処理
実装済み当たりくじだけを詳しく調べるイメージ
粗スキャンで見つけた「当たりファイル」を、今度は全部詳しく調べます。 日本語リンクを持つドメインをすべて抽出します。
ただし、取得できないドメインや価値が低いドメインは この時点で除外して、効率を上げます。
この段階で除外するもの:
DNSチェック(最重要フィルタ)
各ドメインが「今も使われているか」をチェックします。 使用中のドメインは取得できないので、ここで除外します。
WHOISチェック(期限切れ確認)
DNSが引けないドメインが「本当に期限切れか」を確認します。 一時的な障害で見えないだけの場合もあるため、正確に判定します。
- 期限切れ確定: 取得候補として次へ
- 削除猶予期間中: もうすぐ取得可能になる
- まだ使用中: 除外
一次評価(自動スコアリング)
期限切れ候補を自動で点数化します。以下の基準で評価:
- 参照元サイト数: 何種類のサイトからリンクされているか(多いほど良い)
- リンクの意図: 「○○の使い方」等の意味あるリンクが多いか
- ジャンルの統一性: リンク元が同じジャンルか(特化サイト向け)
- 権威性: 大学や官公庁からリンクがあるか
二次評価(AI分析)
一次評価を通過したドメインをAI(Claude)が詳細分析します。 人間の目線で「このドメインは本当に価値があるか」を判断:
- リンクの自然さ: 自作自演や不正リンクでないか
- スパム判定: 過去にスパムサイトだった痕跡がないか
- ジャンル推定: どんな分野のサイトに向いているか
- トピック権威性: そのジャンルで権威があるか
ドメイン取得(手動)
最終候補から実際に取得するドメインを選び、登録業者(お名前.com等)で手動取得します。
キーワード選定(ドメイン取得後)
取得したドメインで狙うキーワードを決定します。外部APIを使って詳細分析:
- サジェスト取得: 「React すごい」「React 罠」等の感情ワード
- 検索ボリューム: 月間どれくらい検索されているか
- 競合チェック: 上位サイトの強さを分析
- 被リンク詳細: 追加の被リンク情報を取得
まとめ: 絞り込みの効果
50万件から30〜50件に絞り込み = 99.99%を自動除外して、本当に価値のあるドメインだけを提示
使用する外部サービスと月額コスト
ドメイン発見フェーズ(Step 1〜6)
- Claude API(二次評価) 約950円/月
- DNS/WHOISチェック 無料(自前)
キーワード選定フェーズ(Step 7)
- DataForSEO Backlinks 約3,100円/月
- DataForSEO Suggest 約700円/月
- DataForSEO SERP 約470円/月
- Google Keyword Planner 無料
※ VPS(Contabo)約2,200円/月 + API約5,220円 = 合計約7,420円/月
用語説明
- WAT ファイル
- Webページのリンク情報が入ったデータ(1ファイル=数百万ページ分)
- 粗スキャン
- 日本語リンクがありそうなファイルを素早く見つける作業
- 深掘り処理
- 見つけたファイルから詳細にドメインを抽出する作業
- ヒットWAT
- 日本語リンクが見つかった「当たり」のファイル
2 日常運用手順
推奨: 毎日1回、朝または夜に以下の手順を実行してください。 所要時間は約30分〜1時間です。
クロール管理を開く
画面上部のナビゲーションから「🔍 クロール」をクリック
新しいクロールを開始
- クロール選択: 最新のものを選ぶ(通常は一番上)
- WAT数: 100 を入力(推奨値)
- 「クロール開始」ボタンをクリック
粗スキャンを実行
左の一覧から作成したクロールを選択し、右側の詳細画面で:
進捗バーが100%になるまで待ちます(約15〜30分)
深掘り処理を実行
粗スキャン完了後、「ヒットWAT」が1以上なら:
処理進捗が100%になるまで待ちます
結果を確認
ナビゲーションから「📋 ドメイン」をクリックして発見されたドメインを確認
3 各画面の説明
新しいドメイン探索を開始・管理する画面です。
できること:
- 新規クロールの開始
- 粗スキャンの実行
- 深掘り処理の実行
- 進捗の確認
確認する数値:
- スキャン済み: 処理したWAT数
- ヒットWAT: 日本語リンク発見数
- 発見ドメイン: 見つけた候補数
発見されたドメインを一覧表示・検索する画面です。
できること:
- ドメイン名で検索
- スコアでフィルタ
- 取得状態で絞り込み
- 詳細ページへ移動
表示される情報:
- スコア: ドメインの評価点(高いほど良い)
- アンカー数: 日本語リンクの数
- 状態: 取得可能かどうか
処理状況をリアルタイムで監視する画面です(旧バージョン)。
4 よくある質問
WAT数はいくつに設定すればいいですか?
推奨: 100〜500
- 100: 約15〜30分(日常運用向け)
- 300: 約1時間(週末など時間があるとき)
- 500以上: 数時間かかる場合あり
「ヒットWAT」が0でした。何か問題ですか?
問題ありません。WATファイルはランダムにサンプリングされるため、日本語リンクが含まれていないこともあります。
対処法: 別のクロールを試すか、WAT数を増やして再実行してください。
処理が途中で止まったように見えます
処理は継続中の可能性があります。画面下部のログを確認してください。
- ログが更新されていれば処理中です
- 5分以上更新がなければページを再読み込みしてください
発見したドメインは自動で取得されますか?
いいえ、自動取得はしません。このシステムは「発見・評価」までを行います。
ドメインの取得は、一覧で確認してから手動で登録業者(お名前.com等)で行ってください。
スコアの見方を教えてください
スコアは0〜100点で評価されます:
- 80点以上: 優良候補(要チェック)
- 60〜79点: 標準的な候補
- 60点未満: 一次評価で除外される場合あり
5 トラブル対応
画面が真っ白になった / エラーが表示された
ページを再読み込み(F5キー または ブラウザの更新ボタン)してください。
「クロール開始」を押しても反応がない
数秒待ってからログ欄を確認してください。処理中は「開始中...」と表示されます。
進捗バーが進まない
- 3〜5分待つ(ネットワーク状況により遅くなることがあります)
- それでも進まない場合はページを再読み込み
- クロール一覧から該当クロールをクリックして状態を再確認
上記で解決しない場合
開発担当者に連絡してください。その際、以下の情報をお伝えください:
- 発生した時刻
- どの画面で何をしたか
- 表示されたエラーメッセージ(あれば)
システム情報(開発者向け)
Frontend: http://84.46.252.64:5173
Backend API: http://84.46.252.64:8000
API Docs: http://84.46.252.64:8000/docs